伝統技術の新たな可能性を展示

岡本織物株式会社(京都市上京区 代表取締役:岡本圭司)は、京都・西陣に伝わる織の技術「引箔」を用い、若手マンガクリエイターユニット「ぐらにゅーとー」との協働による新作タペストリー『ひゅらん。』(約250cm×140cm)を製作しました。本作は、2025年10月開催の大阪・関西万博「EXPOメッセWASSE」、および11月の「TOKYO TEXTILE SCOPE」にて展示予定です。

画像: 西陣織金襴絵箔順引き模様引箔 MANGA×西陣織 ひゅらん。

西陣織金襴絵箔順引き模様引箔 MANGA×西陣織 ひゅらん。

『ひゅらん。』は、マンガのコマ割りや余白、時間の流れを織物で表現した作品です。絹と箔による多層構造が、物語の断片を静かに語りかけます。

ぐらにゅーとーは、京都出身の10代クリエイターによるユニット。詩的な世界観と繊細な構成力を持ち、今回の作品では「夢の中で光を追うふたりの物語」を描いています。西陣織という素材に触れながら、彼らの表現が織物の中で立ち上がっていく過程は、世代や技術を越えた共創のかたちです。

岡本織物では、シャットル織機による手織りや力織機を用いた製織を続けています。「引箔」は、紙に箔を貼り、細く裁断したものを絹糸とともに織り込むことで、光と奥行きを生み出す技法です。今では限られた職人しか扱えない希少な技術でもあります。

画像: 絵箔引箔糸 ひゅらん。

絵箔引箔糸 ひゅらん。

『ひゅらん。』は、アーティストやデザイナーの世界観を西陣織でかたちにする可能性を示すサンプルでもあり、受注制作も承っております。ぜひ会場で、職人たちの手仕事が生み出す織の表情をご覧ください。

◆ EXPO2025 展示概要

展示名:未来航路 - 20XX年を目指す中小企業の挑戦の旅
会場:2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」EXPOメッセ「WASSE」
期間:2025年10月3日(金)〜10月7日(火)

◆TOKYO TEXTILE SCOPE 展示概要

展示名:TOKYO TEXTILE SCOPE
会場:東京都立産業貿易センター 浜松町館5F B-118
期間:2025年11月12日(水)~14日(金)

◇ 岡本織物株式会社について

画像: ◇ 岡本織物株式会社について

京都・西陣にて1909年創業。〈西陣岡本〉という屋号で、手織りと力織機でのシャットル織り機による製織を専門としています。神社仏閣向けの金襴織物を中心とし、伝統技術を守りながら、現代の表現と融合する織物づくりに取り組んでいます。
HP:https://okamotoorimono.com/
Instagram:@nishijin.okamoto

◇ ぐらにゅーとーについて

京都出身の「こうのしん」と「めたぼ」のクリエイティブユニット。

画像: 裁断したての引箔を持つぐらにゅーとーの二人

裁断したての引箔を持つぐらにゅーとーの二人

西陣の職人たちへのインタビュー

画像: 西陣に関連する職人たち

西陣に関連する職人たち

西陣は分業制です。一枚の布が織り上がるまでに、何人もの職人の手が重なります。職人たちの声を通して、西陣織の制作工程や技術の奥深さを紹介しています。
職人へのインタビュー一覧

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